アイドリングストップの謎
1998年ごろの車ならアイドリングストップはついていませんが、停止の度にエンジン止めれば燃費改善に大きな効果はあるでしょう。
2008年ごろの車はアイドリングストップがついていない車がありました。
特にターボ車にはついていませんでした。そのため、バッテリーで苦労したことがなく、燃費も良かったのですが、もっと燃費をよくしたいという欲から、アイドリングストップ搭載車が羨ましいなと思っていました。
2018年ごろの車はアイドリングストップがついていますが、電装品が原因で納車1年も経過していないのにバッテリーが上がり、4万円の出費しましたが、その後、またバッテリーが上がり今度はCAOSを購入し、補充電を開始し現在に至っています。
これ以降アイドリングストップなんて迷惑な存在と思うようになりました。
アイドリングストップてなんの為にあるのでしょうか?
二酸化炭素の削減?冗談を言わないでね。
日本より二酸化炭素を吐きまくっている国が削減する方が効果あります。
Qー85バッテリーはディーラーで交換すると4万円は取られます。
アイドリングストップで元取れないです。
アイドリングストップによる節約シミュレーション
アイドリングストップありなしで年間どれくらいのガソリンが節約できるのか計算してみた。
アイドリングストップすると2%燃費が向上するように計算している。
これからわかることは、燃費がいい車はアイドリングストップしても節約できる金額は知れている。
そして月間走行距離が少ない車はそもそもアイドリングストップしても意味がない。
一番恩恵があるのは、ガソリン代が高い地域で燃費が悪い車を持ち、月間走行距離がある人なら、アイドリングストップすれば節約できるかも知れない。
JC08モードの試験仕様書
諸悪の根源はJC08モードがあるからでは?
JC08の計測ではギアをニュートラルにする指示が24ページから31ページの間で何度もあります。
アイドリングストップついていたら、その分、JC08モードの値よくなりますよね?
燃料消費率試験(JC08 モード)独立行政法人 自動車技術総合機構
WLTCの国内導入について
最近の車はWLTCモード採用です。
これだとアイドリングストップ搭載車だからといって燃費が向上するわけでないです。
WLTCの国内導入について 環境省
WLTCモードとJC08モードの比較
JC08てアイドリングしている割合が3割も占めている。
排出ガス・燃費測定 国土交通省
はっきり言おう、10年くらい前の車ならアイドリングストップは効果あったかもしれない。
現在の車は、アイドリングストップしても何の意味もない!
害はあってもメリットはない!!断言する。
10年前の車でアイドリングストップすると燃費は5%改善するらしい。
現代の車(2%改善)と10年前の車(5%改善)でどれくらい節約になるかシミュレーションしてみた。
これを見ても明らかなように、10年前の車でアイドリングストップする意味はあるけど、
現在の車でアイドリングストップはバッテリーを傷めるだけで、何の意味もありません。
トヨタのヤリス
とうとう、アイドリングストップが搭載されていない車がでました。
これでバッテリー代が安くなりますね。
アイドリングストップない方がいいと、ようやく気がついたのですかね?
ヤリスのハイブリッドにはアイドリングストップが搭載されています。
一方、ガソリン車にはアイドリングストップがありません。
トヨタ ヤリス 主要諸元表
アイドリングストップのキャンセルは簡単
アイドリングストップのOFFボタンを押すと、計器に
アイドリングストップOFFが表示されます。
けど、毎回押さないといけません。
よく忘れています。
アイドリングストップキャンセラー
押し忘れを防止する為に、ONETOPのTP032AS-Wを使用しています。
アイドリングストップのキャンセルは、車のアイドリングストップOFFボタンを使います。
一度設定すれば、以後、毎回アイドリングストップがキャンセルされます。
ただし、電源ボタンを押して、ACCやONで5秒以内に切ると設定が解除されます。
ディーラーで点検すると毎回解除されていますが、アイドリングストップOFFボタンを3秒押せば設定完了です。
↑この部分が大切!!
エンジンを停止した方がいい場合
排気量によって変わりますが、10分間のアイドリングで130ccのガソリンを消費するそうです。(2002年のデータなので、現在はもっと消費量が少ないです。)
ガソリン1ℓ140円として18円消費していることになります。
停止時のエコ運転術 JAF
こんな時は、忘れずにアイドリングストップ! 一般財団法人省エネルギーセンター
長い間時間を要する停車や駐車の時はエンジンを止めた方がよいです。
ただ、踏切は安全の観点からどうかと思います。
基本、車が道路上にある時はエンジンは動かしたままにしておく。
ただし、何分間も車を止めておく必要がある時に、エンジンを停止する。
これがバッテリーに優しいと思います。
アイドリングストップを搭載してない車で、アイドリングストップ車の様な運転をしていると、壊れます。
アイドリングストップ車はエンジンを始動の繰り返しに耐えられるように設計されています。
走行実験
163キロの一般道を20分ごとに休憩しながら帰りました。8回の休憩で。8回エンジン始動しました。そして、室内灯を消し忘れて数時間後に消しました。そのため。翌日バッテリーチェッカーで調べると要充電となりました。
ちなみに、計るところを間違えると要交換と表示されました。
バッテリーを補充電するときは、このつなぎ方をします。
プラス端子をバッテリーのプラスへ、マイナス端子をボディの金属部分に繋いでいます。
バッテリーをチェックするとき、この様なつなぎ方は正しく計測できません。
正しくはこうです。
プラス端子をバッテリーのプラスへ、マイナス端子をバッテリーのマイナスへ繋ぎます。
バッテリーはN-Q100R/A3ですが、バッテリーチェッカーはQ-85で計測、Q-85は550CCAを基準としています。
充電するためにでかけます。
運転席から充電状態を把握するためにCTEKのバッテリーセンスを使用
出かける前の状態
片道1時間の運転
往復して4%回復しました。
アイドリングストップなし、行きはノンストップ、帰りはガソリンスタンドに寄りました。
帰ってバッテリーを計測していません。熱くなっているときは正しい値になっていないので、冷えるまで放置です。
夜は、ドライブレコーダーを駐車監視モードにしてバッテリーを消費させました。
朝計測すると更にバッテリーが減っていました。
この状態で走行してどうなるか実験しました。
エンジン始動の状態で、バッテリー残量83%からのスタートです。
10:05スタート
11:03のスクリーンショットを撮って、エンジン停止
12:12のスクリーンショットを撮って、エンジン停止
13:43のスクリーンショットを撮って、エンジン停止
14:26のスクリーンショットを撮って、エンジン停止
163km走行した結果
12.49Vから12.96V
571CCAから623CCA
4.50mΩから4.16mΩ
と変化していました。
毎日、短時間走行しかできない人
短時間走行とは、ここでは30分未満の走行をいいます。
①アイドリングストップをキャンセルする。
②車に乗らないときは補充電する。
走行によるバッテリーの回復は難しいので、補充電をします。
長時間走行を毎週出来る人
長時間走行とは、ここでは3時間以上の走行をいいます。
①アイドリングストップをキャンセルする。
毎週長時間走行ができれば、バッテリーの充電量を100%にすることができます。
ただいつも100%にしておくには、やはり補充電が必要になります。
普段からバッテーリの状態を見る癖をつけよう
海外製の安いバッテリーチェッカーは、アイドリングストップ対応のバッテリーを計測できますが、それは単に計測しているだけ、ISSをチェックする機能はありません。
バッテリーチェッカーはISS対応の物を購入して下さい。
写真は大作商事 日本語表示 通常鉛・ISS・HV補機対応バッテリーテスター DS4です。
裏面には、通常バッテリーのCCAとISSのCCAが記載されています。
海外の安い物は、JISの物は選択するとCCAが選ばれますが、ISSは無いので自分でCCAを入れないといけません。
大作商事 DS4
アイドリングストップを使わない場合の燃費
車のデータ
・フルタイム4WD
・排気量:2500cc
・車重:1700kg(エコセンターで重量計測、私の体重込み)
・乾燥重量:1580kg
・燃費:JC08:14.8km/ℓ、WLTC:12.6km/ℓ、WLTC-L:8.6km/ℓ、WTLC-M:13.3km/ℓ、WLTC-H:15.1km/ℓ
・走行距離:163km
・走行場所:国道
・速度:速度標識+10km/h
・走行時間:1時間ごとに休憩するため、1時間でエンジン停止
・エンジンオイル:elf 0w30
・ガソリン:eneosのハイオク(冬場ノッキングが聞こえるので静音のため)
市街地から郊外へ
走行距離は44km、走行時間は1時間、燃費は15.6km/ℓ
この車はアイドリングストップOFFの時は黄色で表示されます。
アイドリングストップ中の時は緑色で表示されます。
分かりにくいです。
アイドリングストップOFFの時はダイハツのようにとか表示された方がわかりやすいですね。
開発する人は色弱の人がいることも考慮してくださいね。
郊外から山間部へ
区間距離は49km、走行距離は94.6km、走行時間は53分、燃費は17.4km/ℓ
山間部
区間距離は44km、走行距離は138.8km、走行時間は55分、燃費は17.9km/ℓ
郊外から市街地へ
区間距離は24km、走行距離は163.0km、走行時間は35分、燃費は17.5km/ℓ
アイドリングストップなしでも17.5km/ℓの燃費となりました。
アイドリングストップが作動しないようにしていても、交通量や信号の少ない所を走行する、一定速度による走行、減速はエンジンブレーキの多用、ニュートラルには入れない。停止時はAVHによるブレーキ保持などにより高速道路でなくとも燃費のよい走行をすることができます。
たまに、高速道路でニュートラルが燃費がいいからとニュートラルに入れている人いますが、危険なので止めましょう。ニュートラルでは燃料カットされませんから。
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