壁の裏側
実は壁の裏は案外色々な物が入っています。
壁紙、石膏ボード、金属、セメントなどでは物を留める事ができません。
物を留めるには、留める事ができる木材がどこに入っているかを調べる必要があります。
壁の裏の木、下地材といいますが、下の様な図になります。
知らない人向けに簡単に言うと木材の内訳は
・縦に太い木材を柱
・縦に細い木材を間柱(まばしら)
・横に渡る木材を胴縁(どうぶち)
・斜めに架かる木材を筋交い(すじかい)
この下地材の間隔は施工する業者によって異なります。
おおまかに決まりはあるのでしょうが、例えば、415㎜間隔とか、
けど、我が家では当てはまりませんでした。
何故わかったかというと、下地探しの道具で簡単に見つけることができなかったからです。
探す道具
最初、センサータイプの下地探しで壁を探ると、反応する所としない所があり、意味不明でした。
なぜなら、ネット上の記事ではクロスの裏にある石膏ボードは厚さ12.5mmでその裏に下地材があるという情報ばかりで、簡単に下地が見つかると思ってセンサータイプで探しましたが駄目でした。
センサータイプのセンサー感度を浅から深にしても余り変わりませんでした。
このセンサータイプを購入したのは2015年と古いため性能悪いのかと思い
最新の物を購入しましたが、余り変化ありませんでした。
柱を探知すると矢印が表示されます。
次にホームセンターで針を壁に突き刺して探すタイプを購入し、壁を探ると15mmでぶつかるところと30mmでぶつかるところがありました。
ただ、壁一枚分を刺したり、固い物(ネジやセメント下地)に当たると直ぐに針が曲がり使い物にならなくなりました。
そこで針をステンレスの筒で囲ったタイプを購入して使ったところ、壁一面探しても大丈夫でした。
ただセメント下地とか、ネジとかに当たると直ぐに曲がりますが、普通の木材なら耐久性があります。
結果、胴縁は15㎜の深さに、柱、間柱、筋交いは30㎜の深さに存在していることがわかりました。
下地材が無いところを刺すと、全部埋まります。
下地材に当たると、何㎜の深さかわかります。
これだと30㎜ぐらいの所に下地材があります。
よく考えたら、石膏ボードは胴縁にネジ止めしていますので、そのネジを探せば案外楽ではということで
ネジがクロスの裏側にあると黄色の棒が立ち上がります。
これともても便利です。
普段、だらっと斜めになっていますが金属に近づくと、この棒が立ち上がってきます。
その分、壁一面探すのは大変ですが。。。
そう、これは黄色い棒に磁石が入っていて金属があれば黄色い棒が動くようになっています。
バッテンがネジがあるところ
結局、部屋中のネジ留めされている所を探して×をつけ、その近辺に針を刺し胴縁を洗い出し、間柱、柱、筋交いを探し出しました。
結局最後まで使った道具は
探し方は、
①部屋中のネジ留めをひたすら磁石で探し、発見したら×を書きます。
これにより胴縁が通っている場所が把握できます。
②胴縁の幅を特定するために、上下15㎝内で横方向にひたすら針を刺しまくります。
これをしていると胴縁以外の下地材を発見することがあります。
③胴縁以外の下地材を発見した場合、左右数㎝内で縦方向でひたすら針を刺しまくります。
これで柱と間柱が通っている場所が把握できます。
これをしていると柱や間柱以外の下地材を発見することがあります。
④柱、間柱、胴縁以外の下地材を発見した場合、前後左右15㎝内で斜め方向にひたすら針を刺しまくります。
これで筋交いが通っている場所が把握できます。
⑤あとはひたすら線を引いていきます。
この時、1m程の直定規があると楽です。
また、数点だけ下地探ししてそれを結んで直線を引いても案外、下地材から外れています。
特に筋交いは上中下と何カ所も探して線を結ぶ必要があります。
間柱も途中で切れていることもありますので、最低20㎝単位での針刺しは必要です。
下地探しが終わったところ
新しい下地材を張ったところ
コメント